考えよう。答はある。

試される大地にて

ないから、つくる

就職して、「地方」に飛ばされてしまった。 

 
 
社会人になるとともに北の大地・札幌に拠点を移して2年目。
ここはごはんもお酒もおいしいし独自の文化もあれば人も優しい、いいところ。
 
 
でも、東京へのコンプレックスもある。
 
 
 
地方配属になった友達はみんなわかると言ってくれるけど、
地元から東京の大学に出てそのまま就活、東京で就職できたと思ったら自分の意思とは反して縁もゆかりもなく友達も遊ぶ場所も少ない土地へ行くことになり、その空気にいまいち馴染めないままひとりやるせない時を過ごし、東京の友達との集まりになかなか参加できなければ参加したところで「いつ東京に帰って来れるの?」と上から目線(?)で言われ、その土地に順応しようと頑張っている自分を否定された気分になり、東京に帰れないのなら東京の友達に会っても辛いだけだ~とさらに塞ぎ込んで、でもやっぱり寂しいからと現地で恋人を作ってみたは良いものの、いつ離ればなれになるやも知れない未来を考えると目の前が真っ暗に…という絶望スパイラルにはまってしまうみたいなね。(私のこと)
 
全国各地で力強く生きている転勤族、単身赴任のお父さんたちを本当に尊敬。。
 
 
 
場所の問題には、
インターネットで解決できることと、できないことがある。
 
インターネット(とコンビニとイオンとアマゾン)はワンランク上の生活インフラとして地方格差を減らしてくれたと思うけど、
 
インターネットがあっても
どこでもドアがなきゃ「生の体験」ができない。
 
ひとつのテーブルを囲んで同じものを食べられないし、一緒に街を歩いてそのへんの看板にツッコミを入れて笑うこともできない。自分のいる業界の有名な人にも簡単に会えないし、大好きなバンドのライブや楽しいイベントにも行けない。。
 
「いつになったらどこでもドアはできるんだ!」と本気で考えていた2015年秋。瑛太主演のスペシャルドラマ『2030 かなたの家族』で描かれていた2030年の世界にすらどこでもドアは登場しなかったから、それよりまだまだ先か…くそ~。。
嘆いても北海道新幹線は函館までしか繋がらない。
 
 
 
でも。このままではいられない、何かしなければ~。!
 
私の友達だけでも数人は地方で頑張っている友達がいる。
まったく企業ってのはそちらの都合だけでまだまだ感受性の強い若者をひとり遠くに平気で追いやる怖い組織だぜ…ということで
私と同じようにもがいている人、たくさんいるはず。
 
 
 
自分には何ができるのかな~と考えていたら。
久しぶりに会った友達から、
アフリカの地で青年海外協力隊をやっている人の話を聞いた。
洋服がないから、商品が入っていた麻の袋を利用して自分たちで作るとか。ほかにも、海辺に流れ着いたギターらしきものに自分で糸を張って音が鳴るようにしたり。
「ないものは作っちゃうんだって~、生きてるって感じだよね」となった。
 
ここではっとした!
無いものは作ればいいんだ。
 
 
東京で「なんでもある」生活を経験してしまった私は、
この地に来て「あれもない、これもない」と思うことが度々あった。
その度に悲しくなって、東京への思いを募らせていた。
 
でも、その一方で、
いったん身の回りがリセットされたことで
自分にとってなくてはならないものは何か、考えることができた。
 
何にでも興味を持って手を出していた学生時代を経て、
いまは自分の周りにある大事にしたいものも、足りないものもわかる。
 
そしてその「足りないもの」が
全国で奮闘している若者たちも同じように求めていることなら。
 
 
 
とりあえず、全国各地で頑張っているみんなへ訪問して、相談していこ。
 
 
ふんわり、終わります。
明日も仕事だっ
 
 
🐰